トラリピだけじゃない、案外身近にある特許侵害裁判の例

特許侵害訴訟ってよくあることなの?

当サイトでは「トラリピ」のマネースクウェアジャパンが外為オンラインに対して起こした特許侵害訴訟について、その経過を逐一お伝えしてきました。主婦が気になるFXのサービスとしてご紹介していたトラリピの周辺でいろいろザワついているので、できるだけ確かな情報を知っておきたいと思ったからです。自分が愛用している商品やサービスが訴訟に巻き込まれたら消費者としては不安になるのも当然といえますが、そんな裁判沙汰の例ってよくあることなのでしょうか。

調べてみたら、有名な会社はいつも「訴訟アタリマエ」だった

気になって少し調べてみたら、最近のものだけでも以下のようにたくさん出てきました。


1 越後製菓がサトウ食品を訴えた「切り餅訴訟」(2009年)
パック入り切り餅に入っている「スリット」を真似した、イヤ真似していない、というもので、一審ではサトウ食品が勝ったけれど二審以降で敗訴してしまいました。長引いたせいもあり、とても有名な事例です。

2 富士フィルムがDHCを訴えた「アスタキサンチン訴訟」(2014年)
富士フィルムがスキンケア市場に参入した画期的な商品『アスタリフト』の特許をDHCが侵害したと訴えた裁判は、原告の富士フィルムが地裁で敗訴。でも2016年8月、富士フィルムは今後も権利を主張していくという意志を公式サイトで示しています。

3 サントリーがアサヒを訴えた「ノンアルコールビール訴訟」(2015年)
サントリーが同社のノンアルコールビールの製法特許をアサヒの「ドライゼロ」が侵害したと訴えた裁判。その後和解が成立したそうです。

4 英国のダイソンが元東芝子会社を掃除機モーターの特許侵害で提訴(2016年12月)
訴えられた東芝ライフスタイルは、現在は中国系家電メーカーですが、東芝グループだったころの製品が対象のようです。

5 クラウド会計ソフトの「freee」がマネーフォワードを提訴(2016年12月)
対象となっている特許は自動仕訳機能に関するもの。新しい分野での訴訟事件ということで、「フィンテック訴訟」などと呼ばれて注目が集まっています。

6 カゴメが伊藤園のトマトジュースの製法特許の取り消しと求めた事件(2017年3月)
伊藤園はトマトの甘み、濃厚な味わいを出す技術で2013年に特許を取得。これについてカゴメが無効を訴えています。

このほか、アップルがサムソンをスマホデザインの模倣で訴えている件が有名で、両社はこのほかにも世界各地で係争中だったりするし、グーグルもまた、ストリートビューや検索表示に関して世界中で訴えられていたりします。

こんなにも身近な会社が訴訟をしているなんてちょっと驚きです。「訴訟大国アメリカ」とよく言われますが、日本でも特許侵害訴訟はかなり日常茶飯事となっていると感じました。商品やサービスを利用している会社が訴訟に巻き込まれたからといって不安になる必要はないということもわかりました!

訴訟って勝ち負けも大事だけど、それ以外の意味合いもあるらしい

裁判には手間もお金も相当かかり、そしていくら主張しても認めらずに終わることもあります。しかし、たとえ結果として勝てなくても、「訴訟という手段に出た」ということの意義もあるようです。まず自分の企業の商品やサービスの正当性を明確に主張できること、そして他社のさらなる特許侵害を疑われるような模倣を事前に抑止できること。一般の人が争いの内容を知ることになり、負けてしまった企業のほうに共感が集まることも少なくないようです。訴訟は企業だけでなく一般の人にとっても大切な権利であり、有効に使うべき争いごとの解決手段なのだなと、改めて感じました。