実はメリットが大きい、マネースクエアジャパンが株式上場廃止する理由

マネースクウェアジャパンは2017年1月に東証1部上場を廃止

当サイトでたびたびとりあげている「トラリピ」のマネースクウェアジャパンは、2017年1月をもって東証一部上場を廃止となりました。こちらから正式なお知らせが出ています。2016年、外資系の投資ファンドであるカーライルの資金によるMBO(マネジメントバイアウト)を行って同社自ら上場廃止へと準備を進めてきました。

上場廃止ってちょっとショッキングな響きですが、ネガティブなわけではなく、最近の起業ではよくあることのようです。

多数の有名企業が上場廃止の道を選んでいる

企業経営の観点から「上場廃止」という選択をする企業は最近は増えているようです。
★サントリー、ロッテ、佐川急便、森ビルなど、そもそも上場していない大企業も多数あります。
★最近上場を廃止した企業の例としては、ポッカ、幻冬舎、コンビ、アデランス、ホリプロなどがあります。
★さらに、上場廃止を経て再上場した企業にはマクロミル、すかいらーく、日本航空などがあります。

このように見てくると、企業が上場するかしないかは、企業戦略次第ということができます。また、「上場が企業のステータス」という認識もすでに古い考え方となっているかと思われます。

上場廃止のメリットとは?

業績を認められて上場した企業がその後あえて上場を廃止することにはメリットとデメリットがあります。主なデメリットは株式市場からの資金調達という手段を失うことですが、これは資金調達を必要としていない企業にとっては必ずしも必要とされません。一方の上場廃止のメリットは以下です。

1 長期的視野に基づき思い切った経営戦略を実行できる
上場企業は常に株主に対して経営の説明責任があり、例年の株主配当も確保しなくてはなりません。しかし非上場化すれば、経営者のみの判断に基づき大胆な戦略に打って出ることが可能です。

2 敵対的買収のリスクを回避できる
自由な株式市場では時には敵対的買収、いわゆる乗っ取りが画策されるというリスクがあります。上場廃止すればこの不安は解消されます。

3 上場維持のためのコストがなくなる
上場を維持するためのコストは数千万円から1億円といわれています。上場のメリットが薄れてくれば、このコストも不要となります。

マネースクウェアジャパンの上場廃止は「第二の創業」

冒頭にご紹介したお知らせや、今までの経緯などを呼んできて、マネースクウェアジャパンが前向きに上場廃止という手段にでたことがわかります。同社の上場廃止は英国のEU離脱など世界市場の激変、国内市場では連続注文ツールの乱立などに揺れるなかで、もっと大胆に次の進化を進めていく、ということだと理解しました。つまり、上であげた3つのメリットの中の1番目を重視した決断と思われます。同社の相葉代表は「第二の創業」と位置付けています。

と、いうことは、トラリピを超えるようなサービスが数年後にはリリースされる可能性もなきにしもあらず!?かもしれません。そんな期待を持ってこれからに注目していきたいと思います。