2016年、日本のエンゲル係数が上昇中。その理由は?

エンゲル係数は2005年頃から上昇を続けているらしい

2005年頃、日本のエンゲル係数は最低の22%程度となったのち、じわじわと上昇していて、2016年、エンゲル係数は24~25%となっています。エンゲル係数とは家計の支出に占める食費の割合です。「エンゲル係数が低い」ことは生活水準が高い先進国であることの証左とされていますから、エンゲル係数が上がるということは、生活水準が下がっているということになります。やっぱり日本はじわじわ貧困が拡大しているのでしょうか?

原因の一つは食料品価格の上昇

この2年ほど、「小麦」「乳製品」「大豆」「砂糖」「調味料」「卵」などが軒並み値上げになっています。円安による輸入食料品価格の上昇のほか、世界的にみた食糧の高騰も要因となっているので、円高傾向になっても価格は高いままです。世界の価格水準が上がれば、国産の食品も需要が高まるため当然値上がりします。同じものを食べていても食費が高くなってしまう傾向にあるようです。

一方で給与水準は上がらない

最新の日本人全体の給与年収平均は410万円程度で、最近は少し増えたり減ったりを繰り返しています。アベノミクス効果で景気がよくなったとされていますが、一部の大企業以外で収入増を実感している人は多くないようです。また、主婦たちはパートで忙しいので、食事の準備の時短のためにお惣菜や冷凍食品を購入することが増えているはずだから、すべてを手作りするよりは割高になっています。

「食以外に楽しみがない」という指摘も

イオンの社長はエンゲル係数上昇のニュースを受けて、「今の日本社会では食べること以外の楽しみが提供てきていない」と述べたそうです。(日本経済新聞2016/4/12より)これにはうなずける気がします。たとえばデパートを考えてみたら、洋服や雑貨の売り場にはあまり行かないけれど、デパ地下はときどき利用します。ファミレスなどで外食することもあります。一方で車を手放したり、旅行を減らしたりと、大きな出費の機会は減っています。

「エンゲル係数の上昇」というニュースは、家計簿や買い物するときのリアルな生活実感とリンクしていて、主婦の人なら「わかるわかる!」と納得してしまうものではないでしょうか。”