【ついに】マネースクウェアジャパンが、他のFX会社に対してトラリピの特許訴訟を起こした! ※2016/9/1追記

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「模倣にNO!」マネースクウェアが遂に訴えを起こした!

FX取引のリピート注文の元祖とされるマネースクウェアジャパンの「トラリピ」。最近になって多数のFX取引業者が似たようなリピート注文システムのサービスを始めてると感じていたのですが、そんな状況をマネースクウェアとしては黙っていられなかったようです。ついに、M2Jがある会社を相手取り、特許侵害の訴訟を起こしました

どんな訴訟なのか、会社発表の情報でチェック

このような情報は正確に確認する必要があるので、株式会社マネースクウェアHDのプレスリリースで事実を確認してみましょう。平成27年2月23日付で出された文書「当社特許権に基づく差止請求訴訟の提起について」でみてみると、同年2月19日、外為オンラインの「サイクル注文」および「iサイクル注文」が同社の特許権を侵害しているとして、差止めを求める訴えを起こしたとのことです。

この訴訟、一般消費者は歓迎すべき?

ここで考えたいことは、この訴訟が一般FXトレーダー、つまり消費者にとって望ましいのか、そうでないのか?ということです。一般に、よりよいサービスの競争が起きれば消費者にとってのメリットは高くなります。できるだけ安く、できるだけいいサービスが入手できるようになるからです。でも、いいアイディアには特許があり、開発した人の権利も正当に守られなければなりません。

訴訟を通じていろんな業界が進歩してきた

業界内での模倣に関する訴訟というのは他の業界でもよくあること。少し前には越後製菓がサトウを訴えた「切り餅訴訟」、最近ではサントリーはアサヒを訴えたノンアルコールビールの製法特許訴訟などが有名です。訴訟は民間企業がいつも熾烈な競争をしていることの表れであり、その最終的な結果としては、より品質の高い、信頼できる商品やサービスが消費者に届いているのではないでしょうか。

そんなわけで、今回のM2Jの訴訟も、FX業界全体にとってよりよい結果を導くことになるのを期待したいと思います。

【追記】あのニュースから1年。訴訟の件はどうなったの? ※2015/10/25

そういえばマネースクウェアジャパンがトラリピの模倣を訴えた訴訟ってその後どうなっているんでしょうか?気になったので会社の公式サイトを見てみました。でも、1年前の訴訟提起のお知らせのあと、その後の経過のようなものはありませんでした。法人の民事訴訟は審理に1年くらいかかることは普通らしいです。もしかしたらそろそろ何か新情報が出てくるのかも!?時々チェックしていこうと思います。

そもそもどんな特許を取っていたの?

トラリピを提供しているマネースクウェアジャパンが取得している特許はトラリピ=トラップリピートイフダン注文だけではありません。かなり前から着々と特許を積み重ねてきています。

マネースクウェアジャパンの持株会社で上場会社のM2Jホールディングスの公式サイトのページに知的財産に対する考え方や特許、商標登録がまとめられています。そこから特許の情報を紹介します。

「トラップトレード®」注文  2006年特許第4278664号
「リピートイフダン®」注文  2007年特許第4435139号
「トラップリピートイフダン®(トラリピ®)」注文  2007年特許第4445006号
「ダブルリピートイフダン®(ダブリピ)」注文  2008年特許第4815540号
「らくらくトラリピ®(らくトラ®)」注文  2013年特許第5194132号
「決済トレール®」  2015年特許第5841277号

自動売買ツールとして最も有名なトラリピは2007年、なんと9年も前に特許を取得しています。マネースクウェアジャパンがこの分野の草分けであるということが、このことからもよくわかります。

トラリピと他のサービスでハッキリ違う点はもうひとつ!

たくさんある他の類似サービスとトラリピとで明確に違うことが、特許以外にもうひとつあります。それは、サービスを提供する会社のコンセプト。「理念」といってもいいかもしれません。トラリピはFXをマネーゲームではなくハッキリ資産運用と位置づけて、上がる・下がるで儲ける投資とは一線を画したスタイルです。それなしにカタチだけ模倣して、「コレ使うと儲かりますよ~」みたいな感じでどんどん自動売買ツールが出ていること、そこのところを許せないって感じているのではないかな、と、なんだか妙に納得できてしまいました。

【追記の追記】あれから裁判はどうなった?M2Jに電話してみた ※2016/9/1

その後、訴訟はどうなっているのでしょうか。実は2016年6月、M2Jホールディングスのサイトに新たな訴訟提起のお知らせが出ました。よく見ると、2015年2月に訴訟を起こした対象の特許3件に加え、もうひとつ特許権を追加で提訴したようです。過去の訴訟について最新の情報はどうなっているの?ということでM2Jに電話で問い合わせてみました。その回答は、「2015年2月の提訴は、係争中。」とのことでした。このような企業間の裁判というのは長引くことが多いようです。これからも定期的にチェックして、経過をご報告していきます。

トラリピの特徴をもう一度整理しておきます

トラリピは、M2Jが特許を取得している、オリジナルの発注システム。トラリピってどんな注文?にわかりやすい解説があります。これによると、

1 イフダン注文(IFD)
2 リピートイフダン注文(RIFD)
3 トラップリピートイフダン注文(RIFD)←これがトラリピ!

という3段階があります。「イフダン」はどこのFX会社にもある指値注文の一種で、たとえば「100円のときに買って、102円になったら売りたい」というように、買いと売りを同時に発注する方法です。「リピートイフダン注文」は、「トラリピ」より前にM2Jが特許を取得しています。

「リピートイフダン」と「トラリピ」の違いは以下になります。
【リピートイフダン】…イフダン注文をリピートする、つまり等間隔の「買って売って」(または「売って買って」という取引を連続で発注する機能です。
【トラップリピートイフダン(トラリピ)】…リピートイフダンを一定の値幅(これをトラップと呼んでいます)内で連続発注します。

トラリピはレンジ相場には向くが、トレンド相場に弱いとされていましたが、現在はトレンド相場を追いかける「決済トレール」も提供されています。FXになれて来たらこちらもぜひ試してみたいツールです。